作らなくても永遠の憧れ、手作りお菓子にまつわるあれこれ。
小2の息子が、今日から16日間の夏休みです。
…カレンダーを確認して、無表情になる私。
日数は例年より少ないけれど、この状況では実質長い、長すぎる…
夫の出張と重なって、5日間ほどは母子ふたりきりなのもキツいです。
一緒に遊ぶのは私は苦手だし、何かできることというと…
料理ですかねぇ…
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夏休みのヒマつぶし、もとい、楽しいイベント
食欲旺盛でなんでもよく食べる息子。
料理にも興味津々で、「これは◯◯が入ってる?」とか「何年生になったらこれ作れる?」とかしょっちゅう聞いてくる。
料理している様子を見たがるし、ゆで卵の殻むきとか、空豆をさやから出すのとか、真っ剣にやります。
そろそろ、少しずつ教えながらやろうかしらねぇ…
せっかくの休みではあるし、お菓子作りなんか喜ぶだろうな~
手作りお菓子って、スペシャルだものね。
でも、私は20年ほど、ほとんどお菓子を作っていません。
古くからの友人には「意外」と言われます。
「いろいろおやつを手作りしてそう」なんだそうです。
あのころ、私は若かった
お菓子をさかんに作っていた時期はありました。
10歳から18歳くらいまで…。
そもそものきっかけは、私の母が買いそろえただけで手つかずの製菓道具一式があったのです。
母は、当時の流行か衝動買いで、あまり深く考えずに買ったのだと思います。
よく言えばおおらか、はっきり言えば面倒くさがりの母が、きっちり計量するお菓子作りなどするわけがないです。
小学生の私は、少女マンガの影響もあって、お菓子(ケーキなどの洋菓子)を作れる女の子に憧れていました。
娘の私が道具を使えば、ムダにせず済む、と母は思ったでしょうね。
後片付けをしないと怒られたけど(当たり前)、材料を買うことや作ることに、一切文句は言われませんでした。
大人向けのぶ厚い本の、今の時代から見ればすごく不親切な説明を一生懸命見て、ひとりで作っていました。
失敗もしたけれど、クッキー、ケーキ、シュークリームくらいはまあまあできるようになりました。
お菓子作りから離れた理由
だんだん作らなくなったのは、飽きたこともありますが、自分ではあまり食べなかったのです。
元々、甘いものよりしょっぱいものが好きな子でした。
ほとんど、家族や親戚・友人などにふるまうために作っていたようなものです。
作ること自体は楽しかったけれど、自分も食べる、普通の料理を作りたくなっていました。
買うより作る方が高くついたり、労力に見合わなかったり。
砂糖やバターの量にも戦慄します。
そして、よほどのプロ級じゃないと、プレゼントしてもかえって迷惑かも、ということも、大人になるとわかってきます。
20歳前後に、アトピーがひどかったことも、お菓子作りをしなくなった原因のひとつです。
甘いものがよくないのは自明だったし、時間や体力の余裕もなくなっていました。
結婚してからは、日々の食事作りが優先だし、時間があればインターネットや手芸をしてました。
体調を崩して通ったマクロビオティックの教室では、砂糖の害を繰り返し教わりました。
無理に制限するとストレスになるので、絶対にダメというわけではない。
自作するとどうしても量を食べすぎるから、質のよいものを少しだけ買って食べましょう、とも指導されて、納得しました。
今は、昔と違って、身近でも通販でも、材料にこだわっておいしいお菓子が手に入りますものね。
それでもなぜか本はある
43歳で子どもが生まれてからも、蒸しパンやカップケーキを何度か作った程度。
子どもには身体にやさしい手作りおやつを、なんて意気込んで本も買いました。
でもやっぱり余裕がなく、今に至ります。
とってあるレシピ本はあるから、今こそ出して使うときかな。
本棚から出してみると…
思っていたより、冊数がある。
レシピ本は厳選してだいぶ処分したはずなのに、全体の1/3を占めていました。
ふせんがいっぱい貼ってあります。
が、ほとんど貼っただけ。9割は作ってません。
これが一番古いかな。
奥薗壽子さんの本をひたすら買っていたころがありました。
左の本は特に名著だと思います。
これは、マクロビオティックに傾倒していたころ。
あな吉さんは天才的。
なかしましほさんの本は、「ごはんのような」に惹かれて、買ってしまった…
そして、子どもが生まれたあと、目的がはっきりしてます。
お菓子が少し載っている本もいろいろ。
これは番外編。現在所有の中で最古です。
40年近く前、歳の離れたいとこがお年玉としてプレゼントしてくれました。
さすがの文化出版局、素晴らしいセンス。
絶版かと思ったら、現在は10万部を超えるロングセラーですって…
ケーキを焼く幸福感
なんだかんだと本を購入して、処分していないのは、やっぱり憧れの象徴なんですね。
「お菓子作りが得意なおかあさん」って、50歳を超えた私ですら、反射的に「いいなあー」と思ってしまう。
甘いものが大好きなわけではないのに。
おうちでお菓子を作っているお母さんは、ゆったりとおだやかで、やさしい。
きれいに片づいて明るいキッチンに、甘くて香ばしい匂いがただよっている…
そんなイメージがあるから、うらやましくて理想的だと思うんでしょうね。
そういう気持ちって大切だな、と思います。
心が浮き立って満たされるしあわせなイメージが、生きる楽しみにつながるから。
現実とはだいぶ違っているとしてもね。
私にとって、お菓子のレシピ本は、絵本や写真集に近いかも。
眺めるだけで楽しい。
だから、まだ断捨離の対象にはしません。
本はもう買わないかもしれないけれど、ステキ!と思ったケーキの写真やレシピを、ピンタレストでピンしています。
この話しは、またいずれ。
何を作ろうかな
息子とケンカせず、なごやかにカンタンに作れそうなものというと…
豆腐白玉だんごとか、こねるのが楽しそう。
プリンやゼリーもいいかなあ。
暑いけど、オーブンでケーキやパイがふくらむのを見るのはワクワクするよね。
冷凍パイシートを使おうかな。
そのときの気分で、気楽にやってみます。
そして、ブログのネタにしようっと。